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ウィキペディアタウン レポ②

11/10に「ウィキペディアタウン 調べて伝えてまちのこと」を開催しました。今回はレポの第二弾です。
第一弾はこちらからどうぞ!⇩

午後:ウィキペディア編集 @烏山区民センター第2会議室

午前中のまち歩きが終わり、お昼休憩をはさんで、烏山区民センターの第2会議室に集まりました。

今回お招きした講師の海獺さんは、ウィキペディア日本語版元管理者で、学校や図書館、企業などで、ウィキペディアタウンなどの編集イベント、ウィキペディアに関する講演・ワークショップなどを数多く行っている方です。
ラジオやテレビなどのメディアにも出演されるなど、幅広く活躍されています。
海獺さんのnoteがあるので詳しくはこちらをどうぞ⇩

さて、今回選んだ編集テーマは、「せたがや百景」と「源正寺」。
参加者はやりたいほうを選んで2チームに分かれました。

簡単に説明すると…
「せたがや百景」は昭和59年に選ばれた、世田谷区の100ヶ所の良い風景。
公募で候補が挙げられ、その後区民からの投票で決まりました。
ウィキペディアには記事がまだなかったため、新規記事として作成しました。
午前中に散策した、”烏山寺町”、”烏山の鴨池”がそのひとつとして選ばれています。

チーム:せたがや百景🌷

「源正寺」は、烏山寺町にある浄土真宗本願寺派の寺院。
こちらはもともと記事はありましたが、簡素な記事だったため、この機会に図書館の資料を使って、出典の確かな記事にリニューアルすることにしました。
レポ①の窯六の天水桶があった寺院です。

チーム:源正寺🌼

講義では、ウィキペディアの概要や運営体制などの基本的な事柄を説明していただきました。

また、お話にあった、街並みなどの地域の風景を記事に書くことの意義が、
ぴったり今回選んだ題材とマッチしてました。

というのも…

何でもネットで検索する時代になり、ネットに情報が豊富にあるものが価値のあるもの、情報がないものは価値のないもの有名じゃないものと捉えられることもあるようです。

街並みなどの地域の風景は、日々変わっていってしまいます。
ふと取り壊し工事をしているところに出くわすと、たとえ毎日通っていた場所でも、そこに何があったのか思い出せないことがあると思います。
人の記憶はあいまいで、無くなってしまうと思いだせなくなってしまうものです。
それをできるだけ記事にしておくというのは、非常に有意義なことだというお話でした。

特に、今回のテーマのうち「せたがや百景」は、昭和59年に制定されたものですが、区民からの公募で世田谷の良い風景が選定されたことは、地域の歴史として、ぜひ残しておきたい事柄だと思います。

今回このイベントを通してウィキペディアの記事ができたのは一つの財産ではないでしょうか。

わたしたち図書館員は、資料の準備という面からサポートしました。
地域資料や、議会記録等の行政資料など、索引の無い資料は、
ひとつひとつ全ページに目を通し必要な資料かどうか確認しました。

似たような図書館のサービスに、"レファレンス"というものがあります。
探している資料が見つからない時や、調べ方がわからない、探している事柄があるといった場合にご相談をお受けしてます。
何か調べたいことがある際はどうぞご活用ください。

必要な記述を探し出せるよう図書館員が資料を紹介中

話を戻しまして、
各チーム、どのような記事構成にするか、どの資料を活用すればより良い記事ができるか、お互いに意見を出し合いながら、楽しんで書き進めている様子が印象的でした。

2時間ほど作業に没頭し、ひと区切りついたところで、できあがった記事をみんなで確認して、お互いに拍手を送りあいました✨

できあがった記事はこちらです!

わいわい意見を交換しながら記事を作ります!

ウィキペディアの記事に完成はなく、よりよいものになるように手を加え続けることで成長していきます。
今回のイベントに参加した人も、そうでない人も、誰でも記事を編集することができます。
必要なのは、他の人に役立つ記事をつくるぞという善良な心を持って編集することだけ!

みんな、地域の記事ができあがったという成果を胸に、ほくほくと帰路につきました。


追伸 秋の烏山寺町・高源院 2024.12.05